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人気ランキング : 21014位
定価 : ¥ 2,940
販売元 : 東宝
発売日 : 2005-10-28 |
九州、阿蘇地方のとある地域で死者が次々とそのときの姿でよみがえるという不思議な現象が発生。厚生労働省に勤務する川田(草g剛)は、故郷でもある現地に向かい、死んだ親友、俊介の恋人だった葵(竹内結子)と再会、調査を開始。やがてこの現象でよみがえった人々は3週間しかこの世にいられないという法則に気づき、葵のために俊介をよみがえらせようとするが…。
梶尾真治の同名小説を原作に繰り広げられるラブ・ファンタジー映画。生者と死者との優しき想いが前半は群像劇として描かれ、後半は川田と葵のドラマに焦点が絞られていく。阿蘇という古代伝承の地を活かした伝奇ミステリとしての要素は薄いのは残念だが、『害虫』などで注目される塩田明彦監督の端正な演出が切ない感動を巧みに盛り上げ、2時間5分の長尺を一気に盛り上げる。3週間の期間限定公開だったが、あまりの好評にロングランとなり、劇中のシンガーRUI(柴咲コウ)が歌う『月のしずく』も大ヒットした。(的田也寸志)
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生と死の境界にある、穏やかで満ち足りた感動 |
60年前に行方不明になった息子、病気で亡くなった妻、喧嘩に巻き込まれて死んだ夫・・・すでに死んでしまった人が、突如飛来した隕石の不思議な力で、次々によみがえる。死人が生き返るというと、どうしても呪術的魔術的イメージに引きずられてしまうが、隕石というSF的な設定が、例えば『死国』のようなオカルトに陥ることを防いでいて、まずアイディアとして成功している。
本作のテーマは「もし、亡くなった大切な人が返って来たら、あなたならどうするだろう」と問うことである。しかしこの設問は実は、「もし、大切な人と死に別れなければならなくなったら、あなたならどうするだろう」という設問とまったく同じなのである。
キューブラーロスの「死の瞬間と死後の生」という名著がある。死に逝く者と残される者がお互いに理解しあって穏やかで満ち足りた死を迎えることの大切さを説いたものだが、この本の読後感と、本作品を見終わった感動は非常に似ている。
なぜか。それは、どちらも生と死を両側から見つめあう構造になっているからである。本作のテーマは、したがって、生と死の境界に何を見出すのか、ということなのである。
映画としても、ヒューマンドラマでありながら、プロットがサスペンスのように巧みで、あきさせない。何組もの蘇った人たちを描いていながら、そのどれもが情感にあふれていて、丁寧に描かれており、ちゃんと感情移入していける。
ストーリーとしても映画としても、よくできた作品だと思う。まだ見ていない方は廉価版がでたこの機会にぜひ、どうぞ。きっと、穏やかなやさしい気持ちになれるはずである。
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大切な人がもう近くにいないという方へ・・・ |
実際作品を見てみると、想像していた雰囲気とはだいぶ異なりました。
もっと恋愛を前面に押し出した若い人向けの作品だと思っていましたが、それとはまったく異なり、どちらかというと落ち着いた大人向けの作品でした。
自分はこの作品を見て感動といったモノはありませんでした。
それは、きっと大切な人を失った経験が無いからだと思います。
家族でも、恋人でも、友達でも、まだそういった人たちを失うという経験をしていないのでイマイチ感情移入ができませんでした。
ですので、そういった経験をした後この作品を見たら、多分まったく違う感想を持つと思います。
黄泉がえりとは不思議な作品で、死んだ人がよみがえったら・・・、というストーリーなのに、考えれば考えるほど、人間は絶対に生き返ったりはしない、という結論に達します。
『葬式は死んだ人のためにするのではなく、残された者の心の整理のために行う』
という言葉を聞いた事がありますが、この黄泉がえりという作品は非常にそれによく似ていると思いました・・・。
とても考えさせられる素晴らしい作品でした!!